グリーンリーフ農家の堀部さんを訪ねて


 
サラダやサンドイッチなどに欠かせないグリーンリーフ。それらが一体どんな様子で栽培されているのでしょうか?
 
スーパーなどで私たちが普段手に取るものは綺麗に袋詰めされたグリーンリーフですが、畑での様子はなかなか見ることがありません。JA愛知みなみ洋菜部会管内では 約30件の農家がグリーンリーフの生産を行っています。その中の一人、田原市六連町でグリーンリーフの生産をする堀部さんのハウスを訪れました。
 

 
案内されたハウスに到着すると先ずその施設の大きさと綺麗さに圧倒されます。その中には生き生きとしたグリーンリーフが一面! 青々と広がっていました。

外は真冬の寒さですが、ハウスの中はポカポカ陽気。作業をしていると汗ばむほどだとか。
 


 
この日は堀部さんと奥さん、お父さんとお母さん、親戚の方の5人で収穫作業中です。
堀部さんは約30年前からグリーンリーフの栽培を始め、現在は露地でのキャベツ栽培とハウスでの夏作のメロン栽培などを組み合わせた生産をされています。

定植から約3ヶ月で収穫となるグリーンリーフは年に2回の収穫となり、長期に渡っての出荷が可能となることが強みでもあります。
 


 
根元から包丁で切り収穫し、外葉を取ってさらに切り口を整えていきます。山積みにされたグリーンリーフは家庭では見られることがないような大きさと生命力。そのすぐそばでは76歳になるというお父さんが専用の道具で丁寧に袋詰め作業を黙々としています。あの、綺麗にぴったりとした袋詰めはこんな風に行われていたのですね!(写真一番上)
 

今季、コロナウイルスの影響で昨年から価格は低迷する厳しい販売状況ですが、「続けていれば良いこともある。乗り越えていかんとね。」と力強く話してくれました。
 
ハウスの中に時折響く明るい笑い声。奥さんとお姑さんである堀部さんのお母さんが、仲良く並んで楽しそうにおしゃべりをしながらする作業姿に、聞けばお二人はとても仲良しとのこと。堀部さんは「これが一番嬉しい。何より助かります。」と優しい笑顔で話してくれました。
 
お土産に、といただいたグリーンリーフは夕食にサラダにして食べてみると、その葉の柔らかさと厚み、旨みがびっくりするほどの美味しさでした。採れたて新鮮な野菜を、産地でいただくという幸せに勝るものはありません。
全国のたくさんの皆さんにこの美味しさを是非、届けたいですね。
 
 
report and text / Masami Araki
photo / Koshi Asano