JA愛知みなみ洋菜部会管内では、今季のブロッコリー生産のための種まき作業が始まりました。
梅雨が明け、「大暑」を迎えるこの日はちょうど東京オリンピック開会式が行われる前日。
集荷センターの作業倉庫の中、JAみなみ職員が自動播種機で、それぞれの工程を念入りにチェックしながら丁寧に種まきを行います。
今日蒔かれる種の品種は「恵麟(けいりん)」。
128穴に分けられたセルトレーに種まき用の土が入り、水がかけられます。そこへ自動播種のためにペレット状にコーティングされたブロッコリーの種が自動で一粒ずつ置かれ、土がかけられていく流れ作業。
種まき用土をセット。
水が自動でかけられます。
ぺレット状に白くコーティングされた種が一穴ごとにきれいに蒔かれています。
蒔いてから3日目の種。コーティングを割ってみるとこんな可愛らしい芽が。
蒔かれた種は冷蔵庫で温度管理され、3日目には発芽となります。
この小さな一粒が、成長にふさわしい環境へと手をかけることで立派で美味しいブロッコリーとなる自然の力は本当に偉大ですね。
この日は180枚分のトレーに種まきがおこなわれました。
発芽した種は生産者の皆さんに引き渡され、苗が育った8月の終わり頃には定植となります。
JA愛知みなみ管内ではブロッコリーの種まきは品種別に12月ごろまで続くとのことです。
生産者の皆さんにも、職員の皆さんにとっても夏場の作業は暑さとの戦いであり、大変な季節ですが、今季も品質の良い野菜を全国の皆様に届けたい、という意気込みの伝わる作業の様子でした。
report and text / Masami Araki (Myoujou Library)
photo / Koshi Asano (Office Presence)